ロッキンバードはむせび泣く

音楽を中心として好きな物について語っていきます。

デヴィッド・ボウイの先見性 インターネット社会の予見

先日YouTubeを見ていたらこんな動画を見つけました。

 


www.youtube.com

 

これは1999年のインタービューですが、インターネット社会を予見しているデヴィッドボウイの貴重なインタビューです。

 

1999年が実際どうだったかと思い返すと、私も社会人3年目程度でしたが、一応職場にもパソコンも普及してはいましたが、使い方に右往左往していた記憶があります。

 

当時を生きてきた人にとってわかりやすいのは、あのiモードのサービスがスタートしたのが1999年2月から。

なので、メールやネットは一般消費者においてまだまだ未知の物だった、そんな時期だと思われます。

 

そんな中、彼は的確に、そして恐ろしいほど未来を予見しているのです。

 

特に驚くべき事はただの情報伝達としてのインターネットではなく、

現代のSNS隆盛社会を予見している点にあると思います。

 

動画の中で彼はこう言ってます。

「ファンとアーティストの間の神秘性が解かれていくだろう」

 

「僕たちが、それぞれ別の世界を持っている事を示すものになるだろう」

 

「メディアの定義を完全に破壊するだろう」

 

今では当たり前となったYouTubeやインスタグラムなどの各種SNSはまさに、ファンとアーティストの関係性を変え、そして完全にメディアの定義を変えました。

 

1999年時点でこれほど的確に言い当てている事は驚きです。

 

これは長きにわたり変幻自在にロックシーンを生き抜いてきた彼だからこそ見えていた

世界なのでしょう。

 

インタビュアーがキョトンとしているのが興味深いですが、当時この放送を見た多くの視聴者も同じ気持ちだったのではないでしょうか。

 

そして最後に彼はこう言って締めくくります。

「芸術というのは、人がそれを受け止めて、自分なりの解釈をして初めて成り立つ」

 

「作品の価値はアーティストと受け手の間のグレーゾーンによって決まる」

 

「そのグレーゾーンをどう埋めるか。それが21世紀だ。」

 

     

         アーティストと受け手の間のグレーゾーン

 

 

希代のアーティストならではの考え方ですよね。

 

 

 

残念ながら彼は2016年に69歳という若さで亡くなりました。

 

 

 

もし彼が生きていたら、どんな未来を予見していたのでしょうか・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではまた。