過小評価されてる男たち♯2 ベン・フォールズ・ファイブ
ロックを聴き始めて早30年以上経ちますが、90年代は60年代にまさるとも劣らないルネッサンス期といえたのではないでしょうか。
そんなロック隆盛期に明らかに異彩を放っていたスリーピースバンドがあります。
それがベン・フォールズ・ファイブです。
90年代をリアルタイムで過ごしてきた方々なら知っている方も多いと思いますが、
日本では早い時期にドラマ「ロングバケーション」で使われ、セールス的にも日本では一定の成功を収めていました。
さて、スリーピースといえばギター・ベース・ドラムが一般的ですが、このバンドはピアノ・ベース・ドラムという編成。
50年代のロックンロールでは割と一般的だったかも知れませんが、(リトルリチャードやジェリー・リー・ルイスなど)60年代以降のギターサウンドが当たり前のロックの世界において、かなり異質であったと思います。
特に彼らがデビューした当時はオルタナティブ、グランジ全盛期で、ニルバーナの「インユーテロ」が発売されたのが1993年、グリーンデイのメジャーデビューが1994年である事を考えても世の中の状況をご理解いただけると思います。
そんな彼らのサウンドは決してギター中心のロックに負けておらず、スリーピースとは思えない厚みを持っています。
その核となっているのは個人的にはロバート・スレッジのベースであると思っています。
まあブヒブヒ歪んでおります。
又、ベン・フォールズのピアノは往年のジェリー・リー・ルイスを彷彿とさせる激しいパフォーマンスと、打楽器としてのピアノの部分を存分に発揮しておりサウンド全体の厚みやグルーブ感を存分に作り出しております。
私も友人に勧められて始めて聴いたときは衝撃を受けた事を記憶しております。
まさにロックといえるのでは無いでしょうか。
そして何と言ってもこのバンドの良さは楽曲のすばらしさであると思います。
いい曲が多いですよ。ほんとに。
ちょっと漠然とした表現になりますが名曲ぞろいとでもいうのでしょうか。
決して色あせないメロディがそこにはあります。
特に私が一番好きな曲はこちら「Air」という曲。
この曲は当時、カーラジオから突然流れてきてタイトルもわからないまま、しばらくたった後YouTubeで知る事ができた曲です。
個人的にはもっと評価されても良いバンドではないかと常々思っております。
皆さんはどう思いますか?
ではまた。