ロッキンバードはむせび泣く

音楽を中心として好きな物について語っていきます。

ジョンレノン   リアル・ラブ  隠れた名曲


今巷では、「Now And Then」がビートルズの新曲として賑わっております。

 

AIを巧みに活用して、古い音源をクリアに再現して発表するというのは、何ともSFチックな話ではありますが、ファンにとってはとてもうれしい事ですよね。

 

さて、今から去ること28年前に、アンソロジープロジェクトという物がありました。

(ここでは細かい内容は割愛致します。)

その時3曲が新曲としてリリースされる予定でしたが、その中にこの「Now And Then」も含まれていたらしいのです。しかし、音源の状態があまりに悪かった為に当時は断念したとの事でした。

そんな経緯があった物が昨今のテクノロジーの進化により実現できた訳です。

 

さて、今回私が取り上げたかったのはそのアンソロジープロジェクトの時にリリースされた、「リアルラブ」という曲についてです。

しかも、その時新曲としてリリースされたバージョンではなく、ジョンのオリジナルデモテープの方です。

 

 

その時のビートルズとしてリリースされた、作り上げられたバージョンもとても素晴らしいですが、ジョンのアコースティックギター1本での弾き語りは、とても心に響くものがあります。

このバージョンは、実は1988年に制作された映画「イマジン」でオープニングを飾っている曲でした。

 

当時私は中学3年生。まさにビートルズかぶれのど真ん中におり、大いに興奮して

映画館に駆け込みました。

 

その映画の冒頭でこの曲が流れており、「知らない曲だけどとてもいい曲だなあ」と思ったのを今でも鮮明に覚えております。

 

 


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その後アンソロジーで新曲としてリリースされた時には、ピアノバージョンだったのでちょっとがっかりした思い出があります。

 

 

 

私個人的にはこの曲は、ジョンの曲の中でもかなり名曲だと思っております。

 

ジョンのソロ時代の楽曲は、好きな曲は沢山ありますが、ちょっと癖があるというか、

独特な空気感がありとっつきにくい物もありますが、この曲はとてもシンプルで、美しい曲だと思います。

 

音楽的には、半音ダウンチューニングで、ナインスコードを多用し、シンプルで美しい中にも独特な浮揚感があります。そしてラストのギターで何かを問いかけるように静かに締めくくります。

 

現在、AIにより通常では聴けなかったようなクリアなサウンドが復元できていますが、

ギター1本でシンプルな名曲も同時期にあったという事を、少しでも思い出して欲しいと、ジョンの命日を前に記事にした次第です。

 

 

 

 

ではまた。