ジョンレノンのギタープレイについて
世の中に一流ギタープレイヤーと呼ばれる人は沢山りますが、ジョンレノンをそのように表現する人はどれくらいいるでしょうか。
時は1963年11月。ビートルズ2枚目のアルバム「ウィズ・ザ・ビートルズ」がリリース。その中に初期ビートルズの中の代表曲「オール・マイ・ラビング」が収録されました。
この曲はポール作によるものですが、曲中ジョンは1拍3連符のバッキングギターを披露しています。
実際にプレイしてみるとわかりますが、これがかなり難しいのです。
何とか弾くことができたとしても、本来のリズムギターとしての役割である曲にグルーブを与えるという点においては特に難しい。ジョンならではのプレイであるとつくづく感心します。
ジョンは生涯においてギタープレイヤーとしてはそこまで評価されていなかったと思います。
実際当の本人も、
オレは、そんなにたっぷりギターの腕前を披露する程のギタリストじゃない。ジョージの方がオレより上手いから、リード・ギターは彼に任せてたよ。まあ、気が向いた時にはリード・ギターもやったけどね。
ギターワールド誌インタビュー
と語っております。
まあ、確かに本人が語っているようにジョンは惚れ惚れするようなテクニカルなギターソロを弾くタイプではないとは思います。
又、そういったプレイの方が多くの人にとって解りやすいでしょう。
しかし、彼はビートルズというスーパーバンドにおいて、曲をグルーブさせるという役割においては、間違いなく超一流プレイヤーであったと言えるでしょう。
特に、初期のビートルズサウンドのグルーブ感はジョンのリズムギターによる所が間違いなく大きいと思います。
という訳で、ちょっと前置きが長くなりましたが今回久しぶりに宅録で「オールマイラビング」をやってみました。
これは宅録ですので私の場合は何度も何度も撮り直し、ベストテイクを抽出し、DAWソフトの力を最大限利用して作りましたが、ビートルズはほぼ一発どりに近い形でレコーディングをしていたと考えるとゾッとします。
ビートルズは一見簡単そうに見えてしまうから困ったものです・・・。
ではまた。