大谷翔平 そして彼は神になった
少々大げさなタイトルをつけてしまいましたが、今回、大谷の記事をみてこんなタイトルとしてしまいました。
普段は音楽関係を中心に記事を書いているので、野球の記事はどうかなと思いましたが、書かずにいられず記事にさせて頂きます。
私はもともと野球もかなり好きで、地域柄日本ハムも贔屓にしている球団です。
ただ、日ハムファンでありながらもあまり大谷の事がそんなに好きではありませんでした。
その理由は、すべてを完璧にこなし、見た目もカッコよく、あまりに出来すぎているその存在に、ひがみ根性なども重なって、人間的な魅力のような物を感じ取る事ができなかったからです・・・。
私が好きなプレイヤーは、どちらかといえば往年の昭和の、どちらか一方に針が振り切ったタイプ。例えばマサカリ投法の村田兆治や、南海やオリックスでプレーした門田博光のような選手でした。(古すぎですね。)
ただ今回の大谷翔平の行動はそんな私のちっぽけな考えなど一蹴する内容でした。
彼が今回行った事は、日本全国にある小学校2万校に対し、3個づつ(合計6万個)のグローブを寄付するという内容でした。
よく有名人が、とある団体や機関に大きな額の寄付をする話は耳にしますが、今回の大谷が行った寄付の意味する所は、ただお金を寄付する事以上に大きな意味があります。
ちょっと野暮な計算ですが、金額でいえば、恐らくグローブが1個1万円として6万個で6億円。この金額自体も個人の寄付と考えれば途方もないですが、金額そのものは大きな事ではないと考えます。
それよりも、このお金をどれだけ有意義に(生き金として)使う事ができるかと考えた時に、今回の大谷がとった行動は、今後の野球界にとってとてつもなく大きな意義があると言えると思うのです。
彼は今回、”全国のすべての小学校(特別支援学校お含む)”に対して、そして”3個づつ”グローブを送りました。
ちょっと想像してみて下さい。
もしあなたに小学生のお子さんがいるなら、もちろんその子が通う小学校にもグローブが届きます。
お子さんの気持ちからすると、「あの大谷翔平がくれたグローブを使ってキャッチボールがしたい!」と思うのではないでしょうか。
しかも今回寄付するグローブは、右利き用2個と左利き用1個で3個との事。左利きの子にも配慮している訳です。
又、グローブが3個あって、バットがあればちょっとした野球の真似事もできますしね。
そんな事からも今までとは明らかに野球に触れる子供たちが増える事でしょう。
野球人口が減っていく昨今、口では懸念を表明する人は数多くいれど、ここまで具体的に実行した人は存在したでしょうか。
つまり彼は、大谷翔平というみずからのブランドを最大限活用し、漏れなく、より効果的で、より確実にアプローチできる方法を、6億円(憶測ですが・・・。)を使って実行した訳です。
これはまさしく、「三方良し」にとどまらず「八方よし」といえるのでは無いでしょうか。
社会人である我々は大いに参考にするべきだと思います。
10年後、20年後に神様がくれたグローブで野球を始めた子供たちが活躍するのが楽しみです。
今後の日本の野球界はまあまあ明るいかなと・・・。
ではまた。