ロッキンバードはむせび泣く

音楽を中心として好きな物について語っていきます。

ニルヴァーナが変えた世界

皆さんお元気でしょうか。

 

今日は私が大きな影響を受けたニルヴァーナについて語りたいと思います。

 

ニルヴァーナについては様々な評価があると思いますが、客観的に見てあの時代に彼らは何を行い、何を変えたのでしょうか。

そこにこのバンドが評価される本質があるのではないかと思います。

 

彼らが世間に登場したのは1980年代後半。

80年代という時代を振り返ると、一言で言えば、「テクノロジーの進化。そして大衆化」という事になるのではないかと思います。

それまではアナログレコードが中心だったツールが、カセットテープが普及し安価に様々な音楽を共有できる時代となりました。さらに、ビデオデッキも一般化し、音楽を映像と共に所有できる時代となりました。

 

必然的に、音楽シーンも世の中に合わせて大衆化が進んでいく結果となった訳ですね。

大衆化が進むと一般受けする音楽が評価されがちになり、見方によっては凡庸な音楽が溢れていく傾向がある訳です。(あくまで一般論として私の解釈です。この時代にも素晴らしい音楽は沢山あります。)

 

ニルバーナが登場する直前までの音楽シーンにおいても、まさにMTV全盛期で、例えロックだとしても、コマーシャル化され誰にでも受け入れやすい物になっていきました。

しかし一方でロック本来のもつ、陰の部分が無くなってしまった事に、この時期大衆はまだ気付いていなかったのかも知れません。

 

そんな折にニルヴァーナは活動を始めました。

彼らの音楽的イデオロギーはまさにその大衆性とのアンチテーゼを多分にはらんでいたと思います。

そしてアルバム「ネバーマインド」が登場した時、世の中が変わりました。

すべてにおいて今まで知っていたロックとは異なっていた訳です。

そして皮肉な事にそんな彼らが大衆の心をガッチリ掴んでしまったのです。

ニルヴァーナの登場以降あのきらびやかで、華やかなロックは影を潜めてしまいました。

 

この事象は60年代のビートルズの登場と似ていると勝手ながら思っています。

ビートルズの登場以降、エルビス等の純粋なロックンロールは下火になりました。

しかしその後ポピュラー音楽は飛躍的に発展していった訳です。

 

ニルヴァーナの登場以降、音楽シーンは様変わりしました。グランジオルタナティブ、ガレージロック、ひいてはヒップホップにまで影響を与えたと言われております。

 

元々ニルヴァーナは大衆など全く意識せずに彼らの音楽をやっていたに違いありません。

しかしそんな彼らが一番大衆の心を掴んでしまうというのは皮肉という他にありませんが、裏を返せば、大衆に受け入れられる為には大衆に媚びを売らないというのも、もしかしたら大事なのかも知れませんね。

 

という訳で今日はニルヴァーナについて語りました。もっと語りたいことはありますが今日は今日はこのくらいにしておきます(笑)

 

 

「MTV・アンプラグド・イン・ニューヨーク」から

世界を売った男(The Man Who Sold The World)カバーしました。


www.youtube.com

 

 ではまた!